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V 語義と語法
5.1
多義語・重要語については, 通例 アラビア数字 1 2 3 を用いて語義の分類を示した. さらに上位区分として A B を用い, 下位区分として a b c を用いた (⇒ 本文 which).
 
5.2
訳語の前に [ ] 括弧を用いて文法・語法上の指示・説明を添えた.
例:
[C外字] [s外字] 《大文字または小文字で始まることを示す》
[the 〜] [a 〜] 《冠詞 the, a が付く》
[Upl.] 《普通は複数形で用いる》, [〜s] 《語幹に s が付く》
[〈sg.〉] [〈pl.〉] [〈sg./pl.〉] 《構文上の単数・複数》
[pass.] [p.p.] [pred.]
 
5.3
本来小文字でつづられる語句が大文字 (CAPITALS) でつづられているものは, 参照すべき見出し語を示す. これは印刷辞書の小型頭文字 (small capital) の用法に準じたものである. 紙面の節約のため, 語義(の一部)・説明語(句)・相互参照など随所に用いたので十分活用されたい. ただし, 用例で用いたものは見出し語の存在を示すインデクスに過ぎない.
 
5.4
a 用法指示ラベルには 《 》 を用いた (⇒ 凡例末尾 「略語表」). 《古》 《まれ》, 《スコ》 《豪》 《方》, 《詩》 《口》 《俗》 などの用法指示は絶対的なものではなく, いずれもおおよその傾向を示すにとどまり, またその傾向の程度もまちまちで 決して一様ではない. 《米》 《英》 の表記はそれぞれ 外字 外字 の記号で示した. 外字 外字 の指示は 「主として米」 「主として英」 などの意を含むことが少なくない.
 
b 学術用語などの分野指示には 【 】 を用いた. 【医】 【昆】 【哲】などの指示は, 必ずしも専門用語でもあることを示すものではない. たとえば 【植】 によって植物学の学術用語であることを示すこともあれば, 単に語義が植物であることを示すだけのこともある.
 
c 制度・団体などの国籍を示すのに 【 】 を用いた. 【米】 【英】 はそれぞれ 《米国の》 《英国の》 の意である. 【アイル】 は 《アイルランドの》 の意であり, 《アイル》 がことばとして Irish であることを示すものと異なる.
 
5.5
訳語では 〈 〉 括弧を用いて, 動詞の主語・目的語や形容詞と名詞の連結などを示した.
例:
date ....
vt.
1a 〈手紙・文書〉に日付をいれる; 〈事件・美術品など〉の時日[年代]を定める; ....
2 《口》 〈異性〉と会う約束をする 〈up〉, …とデートする.
easy
a. ....
2a 安楽な, 気楽な, 楽な (at ease); 〈気分・態度などの〉くつろいだ (frank); ...; 〈衣服などが〉きつくない, ゆるい....
3 〈傾斜が〉なだらかな; 〈談話・文体などの〉すらすらした; 〈速度などが〉ゆるやかな....
4a 〈規則・条件など〉きびしくない, ゆるやかな.
b 【商】 〈商品が〉供給豊富な, 〈市場の取引が〉緩慢な....
 
5.6
見出し語と連結する前置詞・副詞・接続詞を訳語のあとに 〈in, at〉 〈on〉 〈that〉 のように示した.
例:
acquaint ...
vt. 〈人〉に知らせる, 熟知させる, 告げる 〈with a fact, that, how>; ....
capable
a. ...; 〈…に必要な〉実力[資格]のある 〈for〉; ... 〈…に〉耐えうる, 〈…を〉入れうる 〈of〉: ....
familiarity
n. 1 よく知っていること, 精通, 熟知 〈with〉.
mine2 (/.../)
vt. ...; 〈資源などを〉枯渇させる 〈out〉.
 
5.7
同意語 (synonym) は訳語のあとに ( ) 括弧で, 反意語 (antonym) は (opp. ...) の形で, 説明語句は訳語の前または後ろに 《 》 を用いて示した.
 
5.8
語義・訳語に用いた ( ) 括弧は ( ) 内を省略しうることを示し, [ ] 括弧は先行の語(句)と置き換えうることを示す.
例:
gránd-dúcal a. 大公(妃)の; 帝政ロシアの皇子[皇女]の. 《大公の, 大公妃の; 帝政ロシアの皇子の, 帝政ロシアの皇女の の意》
 
5.9
随所に ★ を用いて, (1) 発音・つづり字・語法・文法・慣用その他についての補足的な注意・説明・参考事項などを示し, (2) 類語を一か所に列記して各語間の関連を明確にした (⇒ 本文 ARMY, BEAUFORT SCALE, METER1, TYPE, etc.).
 



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