新カトリック大事典 凡例・目次など 前項へ  次項へ


アインシュタイン Einstein, Albert
(1879. 3. 14-1955. 4. 18)
 
ドイツ, アメリカの理論物理学者. 相対性理論の提唱者. ドイツ南部のウルム (Ulm) でユダヤ人の家庭に生まれる. 中等教育まではミュンヘンで受けたが, 1895 年にスイスへ移り, 1900 年, チューリヒ連邦工科大学を卒業. 1902 年よりベルンの特許局に技師として勤めるかたわら, 1905 年 『アナーレン・デア・フィジーク』 (Annalen der Physik) 誌にたて続けに論文を発表. そのなかには, 後の量子力学の展開に重要な意味をもつ 「光量子仮説」 の論文と, 彼の名を不朽のものとした 「特殊相対性理論」 の論文が含まれていた. 後者は 1916 年 「一般相対性理論」 に拡張される. 第 1 次世界大戦中にイギリスが日食観測によって, この相対論の結果を認めたことから, 一躍話題の中心となった. この間, ベルン, チューリヒ, プラハなどの大学で教え, 1915 年にはベルリンに招請されて, カイザー・ヴィルヘルム研究所物理学部長に就任. 翌 1922 年訪日. ナチスの台頭とともにアメリカに亡命 (1933). プリンストン高等研究所研究員となる. ルーズヴェルト大統領 (Franklin Delano Roosevelt, 在職 1933-45) にアメリカの原子力の軍事的利用を示唆, 同国の原爆開発計画 (マンハッタン計画) の引き金となった. 第 2 次世界大戦後は平和運動に尽力, パグウォシュ会議などのきっかけを作った.
 
【邦訳】
中村誠太郎他編訳 『アインシュタイン選集』 全 3 巻 (共立出版 1971-72).
金子敏雄訳 『アインシュタイン平和書簡』 全 3 巻 (みすず書房 1974-77).
中村誠太郎, 五十嵐政敬訳 『アインシュタイン自伝ノート』 (東京図書 1978).
【共著】
L. Infeld, The Evolution of Physics: The Growth of Ideas from the Early Concepts to Relativity and Quanta, 1938: 石原純訳 『物理学はいかに創られたか』 全 2 巻 (岩波書店 1958).
【文献】
広重徹 『相対論の形成』 西尾成子編 (みすず書房 1980).
(村上陽一郎)



新カトリック大事典 © Academic Corporation: Sophia University
前項へ  次項へ