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凡例
この辞書では英語の語・成句・固有名, 接頭辞・接尾辞・連結形, 略語・記号, 外来語, および外国語のフレーズ・引用句を本文に示している. 総収録項目数は約 28 万である.
I 見出し語
II 発音
III 品詞
IV 語形変化
V 語義と語法
VI 用例と成句
VII 語源
VIII 諸記号の用法
I 見出し語
1.1
a 配列は原則としてアルファベット順としたが, 見出し語の異つづり語・派生語などで比較的近くに配列される場合は必ずしもこの原則によらず一か所にまとめて示したので注意されたい. また -o- や -i- の付く連結形はほとんどこれらの連結母音を付けない形のところで並記するにとどめたので, そのつもりで検索されたい 《たとえば phosphoro- は phosphor- のところに並記》.
b 数字を含む見出し語の配列は, それをスペルアウトした(文字でつづった)場合の順序とする 《たとえば A1 は A one, 4-H club は four-H club, F1 layer は F-one layer》.
c St. および Mac, Mc の付く見出し語の配列は, それぞれ Saint, Mac とつづった場合の順序とする.
d 特定の見出し語を手掛かりとすると検索しやすい固有名などは, その見出し語の準見出しとして扱った.
例:
Hormuz ...
ホルムズ, オルムズ 《...》.
the Stráit of 外字 ホルムズ海峡 《イランとアラビア半島の間の海峡; ...》.
 
1.2 つづりが米英で異なるときは米式つづりを主とし, 英式つづりを従として示した. 米英のつづりの違いは縦線 ( | ) を用い, 米英の違いではない異つづりの並記にはコンマ ( , ) を用いて区別した. 異つづりを並記するときには, 多くの場合 共通する部分をハイフン (-) を用いて省略した.
例:
hon・or | hon・our 《米では概して honor, 英では概して honour とつづる》
shash・lik, -lick, shas・lik 《米英ともに 3 通りのつづりを用いる》
ep・i・logue, 《米》-log 《米英ともに epilogue とつづるが, 米ではさらに epilog ともつづる》
★派生語・複合語についてはいちいち英式つづりは示さない. たとえば複合語 color-blind では, 英式つづりの colour-blind は示さない.また -ize と -ise はほとんど -ize のほうだけを示した.
 
1.3 同じつづりの語でも語源が異なるときは別見出しとし, 見出しに肩番号を付けて区別した.
例:
chop1 (/t外字外字p/)
外字v (-pp-) vt, vi 《おの・なたなどで》 ぶち切る, 伐る; ...
chop2
外字vi, vt (-pp-) 〈風が〉急に変わる; 意見 《など》 を変える 〈about〉; ...
chop3
外字n [pl] あご (jaws); [pl] 口腔, 口, 口もと, ほお; ...
chop4
外字n 《インド・中国貿易における》 官印, 出港[旅行]免状; ...
 
1.4 発音を表記しない見出し語には, つづり字にアクセント記号を付加して, アクセントパターンを示した (⇒II 発音).
例:
es・cáp・er
láser prìnter
nón-prófit-màking
★つづり字本来のアクセント記号は dé・jà vu のように太く示した.
 
1.5
a 分節の切れ目は中点 ( ) で示した. 発音の違いによって分節が異なる語は原則として第一に示した発音によって切った. また, 語頭・語末の 1 音節をなす 1 字は実用上切らないほうが望ましいので示さない.
例:
equil・i・brate (/外字kw外字l外字brè外字t, ì外字kw外字外字brè外字t/)
《後者の発音の場合は equi・li・brate と分節するが, これは示さない》
abil・i・ty (/外字b外字l外字ti/)
Ara・bia (/外字外字bi外字/)
a・bil・i・ty 外字 A・ra・bi・a とはしない》
b 複合語・派生語については, 構成要素 (単語・接辞・連結形など) の切れ目と音節の切れ目が一致するときは, 構成要素の切れ目のみを示し, 構成要素内部の分節は省略した.
例:
mémber・ship
létter-pérfect
ànti-intelléctual・ìsm
mém・ber・ship 外字 lét・ter-pér・fect 外字 àn・ti-in・tel・léc・tual・ìsm とはしない》
 
1.6 省略しうる部分は ( ) 括弧で, 言い換えできる部分は [ ] 括弧で示した.
例:
dévil's fòod (càke) 《devil’s food cake または devil’s food》
aliméntary canál [tráct] 《alimentary canal または alimentary tract》
 
1.7 スワングダッシュ (〜) は追い込み見出し・語形変化・成句・準見出し・用例中などで, 本見出し(のつづり)の代用として用いた.
 
 
II 発音
2.1 発音は, 国際音声記号を用い (/ /) に入れて示した. 音声記号の音価については, 「発音記号表」 を参照.
 
2.2 母音記号の上にアクセント記号 (/´/) を付けて第 1 アクセントを示し, (/`/) を付けて第 2 アクセントを示した.
例:
add (/ǽd/)
rep・re・sent (/r外字pr外字z外字nt/)
 
2.3
a 発音の異形 (variant) はコンマ ( , ) で区切って並記した. その場合, 共通の部分はハイフンを用いて省略した.
例:
al・le・lop・a・thy (/外字外字l外字p外字外字i, 外字l外字l外字p外字外字i/)
amus・ive (/外字mjú外字z外字v, -s外字v/) 《(/-/) は共通の部分 (/外字mjú外字/) の省略を表わす》
b 米音と英音が異なる場合は次の形式で示した.
例:
aunt (/ǽnt; 外字外字nt/) 《=(/米 ǽnt; 英 外字外字nt/)》
doll (/d外字l, 外字d外字外字l/) 《=(/米英共通 d外字l, 米には d外字外字l もある/)》
c 発音が同じでアクセントのみ異なる場合, 各音節をダッシュで表わし, アクセントの位置の違いを示した.
例:
gab・ar・dine (/gǽb外字r外字n, 外字外字外字/) 《(/外字外字外字/)=(/g外字b外字r外字n/)》
im・port
外字v (/外字mp外字外字rt/) ...
外字n (/外字外字/) 《(/外字外字/)=(/外字mp外字外字rt/)》
 
2.4 人・場合によって発音されない音は ( ) 内に入れて示した.
例:
at・tempt (/外字t外字m(p)t/) 《=(/外字t外字mpt, 外字t外字mt/)》
sta・tion (/sté外字外字(外字)n/) 《=(/sté外字外字外字n, sté外字外字n/)》
 
2.5 前置詞, 接続詞, 冠詞など, 普通は弱い形 (weak form) を使用するものは, 次のように弱い形を先に示した.
例:
at1 (/外字t, 外字t, ǽt/)
but (/b外字t, b外字t, b外字t/)
a (/外字, è外字, é外字/)
 
2.6 次のような場合は, 繰返しを避けて最初の語のみに発音を示した.
例:
eth・nic (/外字外字n外字k/), -ni・calethnic (/外字外字n外字k/), ethnical (/外字外字n外字k(外字)l/)》
equiv・a・lence (/外字kw外字v(外字)l外字ns/), -cyequivalence (/外字kw外字v(外字)l外字ns/), equivalency (/外字kw外字v(外字)l外字nsi/)》
 
2.7 同一見出し語内における並記見出し語・変化形・異品詞・追い込み見出しにおいては, 通例 その異なる部分のみを表記し, 同じ部分は (/-/) で省略した.
例:
Ae・gos・pot・a・mi (/ì外字g外字sp外字t外字外字/), -mos (/-m外字s/) n
ae・ci・um (/í外字si外字m, -外字i-/) n (pl -cia (/-外字/))
ar・tic・u・late (/外字外字rt外字kj外字l外字t/)
外字a ...
外字vt, vi (/-lè外字t/) ...
 
2.8 複合語のアクセントを示すために, その構成要素としての一つの単語全体の発音を長いダッシュで表わした.
例:
A-bomb (/é外字外字/) 《=(/é外字b外字m/)》
ABO blood group (/è外字外字ó外字外字外字/) 《=(/è外字外字ó外字 bl外字d grù外字p/)》
 
2.9
a 外来語の発音は近似の英語音で示した. ただし, フランス語とドイツ語に由来するものについては適宜原音を示した. その場合, F または G を付して, それぞれフランス語またはドイツ語の原音であることを示した.
例:
af・faire (/F af外字外字r/)
Welt・an・sicht (/G v外字ltanz外字çt/)
Ab・é・lard (/ǽb外字l外字外字rd; F abela外字r/) 《=(/英語音 ǽb外字l外字外字rd; フランス語原音 abela外字r/)》
Augs・burg (/外字外字gzb外字外字rg, á外字gzb外字外字rg; G á外字ksb外字rk/) 《=(/英語音 外字外字gzb外字外字rg, á外字gzb外字外字rg; ドイツ語原音 á外字ksb外字rk/)》
b フランス語の複数形などの発音が主見出しの発音と同一の場合は (/—/) で示した.
例:
va・let de cham・bre (/F val外字 d外字 外字外字外字br/) (pl va・lets de cham・bre (/—/))
 
2.10 直前の見出し語と発音・つづりおよび分節が同じ場合には, 発音・アクセント表記および分節を省略した. なお, 見出し語間で大文字と小文字の違いがあっても, この場合同一のつづりとみなした.
例:
bear1 (/b外字外字r/) bear2
grace (/gré外字s/) Grace
Fitz・ger・ald (/f外字tsd外字外字r外字ld/) FitzGerald
直前の見出しと分節だけが異なる場合には 分節だけを示し発音表記を省略した場合がある.
例:
ten・der1 (/t外字nd外字r/) tend・er2 ten・der3 ten・der4
 
2.11 次に挙げる種類の見出し語には, つづり字の上にアクセントが示してあるだけで発音表記はないが, 構成要素それぞれの発音は独立見出しで与えられているから, その発音をつなげ, 示されたアクセント型で発音するものとする.
a 二語(以上の)見出し
例:
áction stàtion 《action, station は独立に見出しとしてあり, 発音はそれぞれ (/ǽk外字(外字)n/), (/sté外字外字(外字)n/) であるから, この 2 つをつなげて, 示されたアクセント型を付与すれば (/ǽk外字(外字)n stè外字外字(外字)n/) となる》
ábsentee bállot 《absentee は単独では (/外字bs(外字)ntí外字/) であるが, 連語の場合はアクセント位置が移動して (/ǽbs(外字)ntì外字 bǽl外字t/) と発音することを示す》
独立見出しとしては記載されていない語については, その部分だけ発音を示した.
例:
Brám・ah lòck (/br外字外字m外字-, 外字brǽm-/)
b 複合語
例:
bláck・bìrd
fínger・prìnt
òut・dóors
複合語の構成要素の一部の発音が独立見出しの発音と異なるときはその要素の発音を示した.
例:
bóok・man (/-m外字n, -m外字n/) 《=(/b外字km外字n, b外字km外字n/)》
複合語の構成要素で独立見出しとして記載されている部分を … で省略した場合がある.
例:
di・phènyl・hy・dán・to・in (/da外字...ha外字dǽnto外字外字n/) 《=(/da外字f外字n(外字)lha外字dǽnto外字外字n/)》
c 派生語および変化形の中で, 語幹の発音・つづり・分節に影響を及ぼさず, それ自身一定した発音をもっている接辞の付いているものの発音も省略した. また, 所有格および複数の s の発音は省略した.
例:
accépt・ance
áct・ing
kínd・ness
Súndays1
d 音節の増加をもたらさない接辞の付加によってでき上がった語は, 発音を示さず, 全体の分節とアクセントだけを示した.
例:
com・préssed
màth・e・mát・ics
派生または語形変化によってサイレントの e が脱落したり, y が i に変わったりした場合には, 発音を省略してアクセントと分節のみ示した.
例:
báb・bler1
com・pút・er
háp・pi・ness
e 派生または語形変化によって同じ子音字が重なった場合, 原則として発音は単一である.
例:
spécial・ly 《=(/sp外字外字(外字)li/)》
cút・ter 《=(/k外字t外字r/)》
be・gín・ner 《=(/b外字g外字n外字r/)》
f 連結形を含む語で, 連結形の発音が一定している場合.
例:
mòno・mánia
nèo・clássic
★(1) 発音を省略した見出しで, 構成要素の切れ目(と同時に分節点)を示す中点 ( ) は構成の順序とは必ずしも関係がない.
例:
dis・assémbler 《構成の順序は (dis+assemble)+er》
ùn・kínd・ness 《構成の順序は (un+kind)+ness》
(2) 発音表記を省略した場合でも, 発音の異形がある場合は (/, .../) (/; .../) などでその異形を示した.
例:
dí・amìde (/, da外字ǽm外字d/) 《=(/dá外字外字外字d, da外字ǽm外字d/)》
àm・bu・la・tó・ri・ly (/; ǽmbj外字l外字t(外字)r外字li/) 《=(/外字mbj外字l外字t外字外字r外字li; ǽmbj外字l外字t(外字)r外字li/)》
 
2.12 発音表記を省略してしまうと紛らわしい場合には適宜発音を示した.
例:
àr・che・týpical (/-t外字p-/)
léad tìme (/lí外字d-/), léad・wòrk (/l外字d-/)
wéll-réad (/-r外字d/)
 
 
III 品詞
3.1 品詞表示の略語については「略語表」 を参照.
 
3.2 2 品詞以上にわたる見出し語は, 外字  を用いて品詞の分かれ目を示した.
 
 
IV 語形変化
4.1 不規則な変化形のつづり・発音は ( ) 括弧の中で以下のように示した. ただし複合語・派生語については必ずしも示さない.
 
4.2 名詞の複数形
例:
the・sis (/外字í外字s外字s/)
外字n (pl -ses (/-sì外字z/))
goose (/gú外字s/)
外字n (pl geese (/gí外字s/))
deer (/d外字外字r/)
外字n (pl , 〜s)
pi・ano1 (/piǽno外字, pjǽn-/)
外字n (pl -án・os)
 
4.3
a 不規則動詞の過去形; 過去分詞; -ing 形
例:
run (/r外字n/)
外字v (ran (/rǽn/); run; rún・ning)
cut (/k外字t/)
外字v (; cút・ting)
sing (/s外字ŋ/)
外字v (sang (/sǽŋ/), 《まれ》sung (/s外字ŋ/); sung)
b 語幹の子音字を重ねる場合は次のように示した.
例:
flip1 (/fl外字p/)
外字vt, vi (-pp-) 《-pp-=flípped; flíp・ping
pat1 (/pǽt/)
外字v (-tt-) 《-tt-=pát・ted; pát・ting
trav・el (/trǽv(外字)l/)
外字v (-l- |-ll-) 《-l- | -ll-=《米》tráv・eled; tráv・el・ing |《英》tráv・elled; tráv・el・ling
pic・nic (/p外字kn外字k/) ...
外字vi (-nick-) 《-nick-=píc・nicked; píc・nick・ing
 
4.4 形容詞・副詞の比較級; 最上級
単音節語には -er; -est を付け, 2 音節以上の語には more; most を付けるのを通則とするので, 通則に従う変化は示さない. これに反するもの, またはつづり・発音の注意すべきものは次のように示した.
例:
good (/g外字d/)
外字a (bet・ter (/b外字t外字r/); best (/b外字st/))
big1 (/b外字g/)
外字a (bíg・ger; bíg・gest)
long1 (/l外字(外字)ŋ, l外字ŋ/)
外字a (〜・er (/-ŋg-/); 〜・est (/-ŋg-/))
 
 
V 語義と語法
5.1 多義語の語義区分は, 大きな区分には 1 2 3 ..., 中区分には a b c ..., 小さな区分にはセミコロン ( ; ) を用いた. また, 訳語が同じでも意味が異なる場合には説明の 《 》 内を 《 1) ...2) ...》 のように区分した. 成句義の大区分は (1) (2) (3) ...のように行なった (⇒6.2c).
 
5.2 訳語の前に [ ] 括弧を用いて文法・語法・表記上の指示・説明を添えた.
例:
[C-] [s-] 《大文字または小文字で始まることを示す》
[the] [a 〜] 《冠詞 the, a が付く》
[Upl] 《普通は複数形で用いる》, [〜s] 《見出しに s が付く》
[〈sg〉] [〈pl〉] [〈sg/pl〉] 《構文上の単数・複数》
[pass] [pp] [pred] 《それぞれ「受動態」「過去分詞」「叙述的用法」で用いる, の意》
[〜 -self] 《再帰代名詞 oneself を目的語とする》
 
5.3 小型頭文字 (small capitals) は参照すべき見出し語を示す. 紙面の節約のため, 語義(の一部)・説明語(句)・他所参照など随所に用いたので十分活用されたい. 成句や用例では, たとえば question の項で beg1 the 〜. とあれば, この成句が beg1 で扱われていることを示し, また green の項の (形容詞義の) 用例として green Christmas とあれば, その連語自体が本辞典の見出し語となっていることを示す.
 
5.4
a 用法指示ラベルには《 》 を用いた (⇒「略語表」). 《古》《まれ》, 《スコ》《豪》《方》, 《詩》《口》《俗》などの用法指示はおおよその傾向を示すものであり, 絶対的なものではない. なお, 《米》《英》の表記は, 記号化してそれぞれ 外字 外字 で示した. これについても, それぞれ「主に米」「主に英」という程度の限定である. また, 《俗》/[joc] のように斜線 ( / ) がラベルの間にはいっている場合は「《俗》または [joc]」の意を表わす.
例:
ab・squat・u・late ...
外字vi《俗》/[joc] (急いで)出立する, 逃亡する, ずらかる, あとをくらます.
b 学術用語などの分野表示には 【 】 を用いたが, 【医】 【昆】 【哲】 などの表示は, 必ずしも専門用語に限定されるものではない. たとえば 【植】 によって植物学の学術用語であることを示すこともあれば, 単に語義が植物であるだけのこともある.
c 制度・団体などの国籍を示すのに 【 】 を用いた. 【米】 【英】 はそれぞれ 《米国の》 《英国の》 の意である. 【アイル】 は 《アイルランドの》 の意であり, 他方《アイル》はことばとして Irish であることを示す.
 
5.5 訳語では 〈 〉 括弧を用いて, 動詞の主語・目的語や形容詞と名詞の連結などを示した.
例:
date1 ...
外字vt
1 a 〈手紙・文書〉に日付を入れる; 〈事件・美術品など〉の日時[年代]を定める; ...
2 外字〈異性〉と会う約束をする 〈up〉, …とデートする[つきあう].
easy ...
外字a ...
2 a 安楽な, 気楽な, 楽な (at ease); 〈気分・態度などの〉くつろいだ (frank); ...; 〈衣服などが〉きつくない, ゆるい: ...
3 〈傾斜が〉なだらかな; 〈談話・文体などの〉すらすらした; ...; 〈速度などが〉ゆるやかな: ...
4 a 〈規則・条件など〉きびしくない, ゆるやかな.
b 【商】 〈商品が〉供給豊富な, 〈市場の取引が〉緩慢な ...
 
5.6 その見出し語とよく結びついて用いられる前置詞・副詞・接続詞を訳語のあとに 〈in, at〉 〈on〉 〈that〉 のように示した.
例:
acquaint ...
外字vt 〈人〉に知らせる, ..., 告げる 〈with a fact, that, how〉; ...
capable ...
外字a
1 a ...; 〈…に必要な〉実力[資格]のある 〈for〉: ...
2 b ..., 〈…に〉耐えうる, 〈…を〉入れうる 〈of〉: ...
familiarity ...
外字n
1 よく知っていること, 精通, 熟知, 知悉 〈with〉....
mine2 ...
外字vt
1 a ...; 〈資源などを〉枯渇させる 〈out〉....
 
5.7
a 訳語・用語に対応する英語 (など) を, ( ) 内に適宜示した.
例:
cap1 ...
外字n
1 ...; 《大学の》 角帽 (mortarboard)
acarid
...; コナダニ科 (Acaridae) の.
b 見出し語に対する同義語を ( ) 内にイタリック体で示した 《下の例の場合, (=) の部分は「bearcat, cat bear, red panda ともいう」という意味である》.
例:
lésser pánda
【動】 ショウパンダ, レッサーパンダ (=bearcat, cat bear, red panda) 《ヒマラヤ・中国・ミャンマー産; アライグマ科》
c 反意語 (antonym) は (opp. below) (opp. above) の形で示した.
 
5.8 訳語に対する説明は, 訳語の後ろまたは前に 《 》 を用いて示した.
 
5.9 語義・訳語に用いた ( ) 括弧は ( ) 内を省略しうる, あるいは ( ) 内を入れた場合と入れない場合との両様を示し, [ ] 括弧は先行の語(句)と置き換えうることを示す.
例:
gránd-dúcal
外字a 大公(妃)の; 帝政ロシアの皇子[皇女]の. 《「大公の, 大公妃の; 帝政ロシアの皇子の, 帝政ロシアの皇女の」の意》
 
5.10 随所に ★ を用いて, (1) 各種の補足説明や注意書きを行ない, また, (2) 特定の見出し語のところで関連語句を一覧できるようにした (⇒本文 army, meter1, etc.).
 
 
VI 用例と成句
6.1 限られた紙面になるべく多くの語義を収載する方針を採ったために, 全体に用例を相当割愛した. 用例および成句中での ( ) 括弧, [ ] 括弧の用法は, 見出し語 (⇒1.6) および語義・訳語 (⇒5.9) の場合と同じである.
a 用例は語義のあとをコロン ( : ) で区切って示し, 用例と用例の区切りは斜線 ( / ) で示した. 複数の語義をセミコロン ( ; ) で区切って並べている場合, そのうちの一部の語義についてのみ用例を示していることがあるので注意されたい. また, 訳語の直後に簡単な例を示すとわかりやすい場合, 下記のようにした.
例:
bag1 ...
外字n ...
2 a ...; 《目の下・帆・服などの》 たるみ (: 〜s under one’s eyes); ...
b 用例および成句中では, 見出し語(のつづり)をスワングダッシュ (〜) で代用した (ただし, 2 文字以下の見出し語 (例 a, at, so) はそのままつづってある). 用例中の見出し語の変化形, および注意すべき冠詞・前置詞・副詞・接続詞などはイタリック体で示し, その他はローマン体で示した. また見出し語の表記に関連して, たとえば小文字 c で始まる見出し語の項で C外字 とあれば大文字で始まることを示し, 逆に大文字 S で始まる見出し語の項で s外字 とあれば小文字で始まることを示す.
c 用例によっては必要箇所のみを訳出し, また訳を省略したこともある.
 
6.2
a 成句 (idiom) は, 成句中の見出し語部分の品詞に従って, その品詞の記述の最後にボールド体で一括して示した (ただし, 品詞分類の煩わしい語については, 品詞の別を無視していくつかの品詞の成句をまとめて示した場合もある).
b 成句の並べ方はアルファベット順を原則としたが, 類縁の成句などは一か所にまとめたものもあるので注意されたい.
c 成句の意味分類はおおむねセミコロン ( ; ) で区切るにとどめたが, これでは煩雑になる場合, および他所参照に便利になる場合には (1) (2) (3) ...と分類した. また, 時として成句の品詞を示したものもある.
例:
make1 ...
外字v ...
make out
(1) [通例 can, could を伴って] 《なんとか》 理解する, ...
(2) 起草する, ...; 詳細に描く.
(3) 信じさせる, 証明する, ...; 《口》見せかける, ふりをする 〈that〉: ...
(4)《口》(うまく)やっていく, 成功する 〈in, with〉; 〈人と〉(うまく)やっていく 〈with〉; やりくりする: ...
(5) 〈金を〉こしらえる; まとめ上げる.
(6) 外字《俗》(女を)うまくモノにする, ...
draw ...
外字v ...
draw on
外字(vt)
(1) 引き上げる; 《文》〈手袋・靴下などを〉はめる, 履く ...
(2) 〈人を〉誘い込む, 〈…するように〉励ます 〈to do〉; ...
(3) 〈手形を〉…あてに振り出す ...
外字(vi)
(4) 〈経験・知識・蓄えなど〉にたよる, …を利用する; …に要求する: ...
(5) 〈タバコ〉を吸い込む.
(6) 〈時・季節などが〉近づく, 迫る; 〈船が〉他船に近づく: ...
d 成句に添える用例の示し方は一般の語義に添える用例の扱いと同じである (⇒6.1).
 
6.3
a 用例および成句中に用いた one, one’s, oneself は, その位置に文の主語と同一の人または物を表わす名詞または代名詞がはいることを示す.
例:
mas・ter1 ...
外字n ...
make oneself master of… …に熟達する, …を自由に使いこなす.
《たとえば He made himself master of…. となる》
b 用例および成句中に用いた sb または sth は, その位置に文の主語と異なる人または物を表わす名詞または代名詞がはいることを示す. sb, sth はそれぞれ somebody, something の略記である.
例:
bag1 ...
外字n ...
give [leave] sb the bag to hold 人を窮境に見捨てる. 《たとえば Jack gave Betty the bag to hold. となる》
 
 
VII 語源
7.1 語源は各語の記述の最後に [ ] 括弧に囲んで示した. 記述は, 現在の語義・語形の理解に役立つことを主眼とし, 必要に応じてセミコロン ( ; ) のあとに説明を加えた. 語義上特筆すべきことがない場合, 言語名の表示にとどめる.
 
7.2 [〈] は由来 (derivation) を示す. 語源欄最初の(言)語は直接のもとを示すが, 最後は最終語源とはかぎらない. 借入経路を省略した場合はコンマを入れて [..., < ...] で示す.
例:
turban
[MF, <Turk <Pers; cf. tulip]
 
7.3 小型頭文字は, 関連語の語源欄・成句参照を意味する. 直前・直後の語またはその語源欄の参照はそれぞれ [↑] [↓] で示す.
例:
antsy
[cf. have ants in one’s pants]
 
7.4 [?] は語源が不確実または不明の語に付し, 必要に応じて初出世紀・関連語などを示す. また, 借入源の言語を特定できない場合, 地域名を ( ) 内に示す.
例:
tag2
[C18<?]
nasty
[ME<?; cf. Du nestig dirty]
banana
[Sp or Port<(Guinea)]
 
 
VIII 諸記号の用法
8.1 諸種の括弧
a ( )
(1) 括弧内を省略しうる, あるいは括弧内を入れた場合と入れない場合の両様を示す (⇒1.6, 2.4, 5.9, 6.1).
(2) 各種の補足的な情報: 同義語, 反意語, 参照語(句), 生没年, 読み仮名など.
b [ ]
(1) 語(句)の交替を示す (⇒1.6, 5.9, 6.1).
(2) 語法・表記などの指示を示す (⇒5.2).
c [ ] 項末に置いて語源を示す (⇒VII).語義・句義の末尾に置いて意味の由来を示す. 略語中に置いて言語名や原語のつづりを示す.
d 《 》
(1) 語義・訳語・訳文などの後ろまたは前に置いて, 説明・補足あるいは意味の限定を行なった.
(2) 関連語, 特に関連形容詞を示す.
例:
star (/st外字外字r/)
外字n
1 a 星, 恒星 (cf. planet1) 《astral, sidereal, steller a》; ...
e (/ /) 発音を示す (⇒II).
f 〈 〉の用法については 5.5, 5.6 を参照.
g 《 》 の用法については 5.4 を参照.
h 【 】 の用法については 5.4 を参照.
 
8.2
a ハイフンは, 複合語や接頭辞・接尾辞などのつづりの一部として本来的に表示する場合以外に, 見出し語や発音の一部省略を示すために用いた. ★印刷辞書ではつづり・発音表記の改行の切れ目にも用いている.
abio・genétic, -genétical (/è外字ba外字o外字-, 外字bio外字-/)
外字a 【生】 自然発生の[による].
-ical・ly adv
ole・ic (/o外字外字外字k, -lé外字-, ó外字li-/)
外字a 油の; 【化】 オレイン酸の.
b 小型頭文字は参照すべき見出し語を示す (⇒5.3, 7.3).
c (1) U, O, S はそれぞれ usually (通例), often (しばしば), sometimes (時に) を記号化したもので, 次のように用いた.
例:
[Upl] 《通例 複数で用いる》
[OP-] 《しばしば P で始まる》
[U〜s, 〈sg〉] 《通例 -s 付きの形で構文上は単数扱い》
なお, 発音表記に用いるときも同じ.
(2) 外字, 外字 はそれぞれ《米》, 《英》の意.
(3) (プラス)は派生語などの語義記述の前に置いて, 「記述するまでもない派生的な意味に加えて」の意.
d その他
〜, 〜 見出し項目中での, 見出し語(のつづり)の代用 (⇒1.7, 6.1b).
⇒ 参照すべき項目を示す.
★ 注意書き・関連語句の列挙 (⇒5.10).
☆ 地名の説明中で, 都市名の前に付けて首都・州都・中心都市を示す.
… 語義・用例・訳文中において, …の所にいろいろな語が該当することを示す.
♦ 略語と略語の区切り
° 略語・記号の見出しで, そのもととなった 2 語以上からなる語句の前に付けて, それが見出しとして収録されていることを示す.
例:
BA ...
【野】 °batting average. 《batting average の見出しがある》
 語源の記述で, 例証されないが同族語の対応などから理論的に再建された語形であることを示す.
例:
la・dy ...
[OE hl外字fdige loaf kneader (hlāf bread, dig- to knead; cf. dough); cf. lord]
 
 



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